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リハビリ病院体験談~成功例その1~

リハビリ病院に勤めて成功した具体的な体験を紹介したいと思います。

事例

80代の高齢の男性で転倒により頚椎を骨折。ほぼ寝たきり状態で、両手足にも麻痺が出ており、手足はかろうじて動くが、手指は拘縮があり、箸を持つことは困難で、手も口元まで上げることが出来ない。

この患者様の希望は、家族にすこしでも負担をかけたくないのでせめて食事だけでも自分で食べられるようになりたいということでした。

家族の考え:もう年齢も年齢だから諦めてもいいと思う。介護は家族でがんばるので。

とても家族との関係が良好な患者様でしたので、患者様の介護を家庭内でがんばっていく気持ちはあり、いつも患者様との面会時は、「無理しないで。家族のみんなが手伝うから」と。

実際に毎日面会に来て、食事介助を行ってくれるご家族の方々でした。

個別にあわせたリハビリ、看護を行う

セラピスト(理学療法士や作業療法士)に相談して、スプリングバランサーという器具を使って手を吊り下げるようにして手が口元まで運ぶ練習を何度も行いました。

最初はうまく口元に持っていくことが出来ずに、その手前で止まってしまったり、見当違いのところへ手がいってしまったりと、大変苦労されて行ってました。

箸は難しいため、スプーンを利用しましたが、拘縮で曲がった指には力が入りにくく、スプーンを握ることが難しく、スプーンにも工夫が必要でした。

そのため、患者様に合わせた自助具の作成をすることになり、何度もスタッフで話し合い、柄の長さや角度、太さを調整したり、手関節から固定する装具をあわせてみたりと様々なことを行いました。

体を支えることが難しいため、ベッドの角度やクッションの工夫も必要でした。

角度を変えたり、クッションの数や形を何度も話し合い、最適な状況を写真に撮り、誰もがその状態にセッティングできるようにパンフレットの作成を行いました。

リハビリは医師、セラピストの指示の元で行いますが、看護師の意見も積極的に取り入れられます。

やはり日常動作や生活は看護師が一番長く見て、患者様とともに過ごしているので、より濃厚に患者様に寄り添った意見を客観的に出せるからです。

何度も反復すること。それを見守ること。

また、セラピストによるリハビリは時間や単位が決まっており、24時間ひとりの患者様のために時間をさくことは出来ませんので、一番そばに長くいられる看護師が病室での自主訓練を支えることになります。

担当看護師中心で、チームで毎日の食事をスプリングバランサーで行いました。

はっきりいって、もどかしいです。

スプーンですくうまでにものすごく時間がかかり、最初はぜんぜんすくえません。すくえても、口元に運ぶまでに、ほとんどこぼれてしまうこともあり、あまり食べられないうえに、ベッドも汚れます。

食事介助したほうが早いですし、ベッドも汚れず綺麗で、患者様も楽です。

ですが、全介助をしてしまうと、リハビリになりませんから見守ります。安全に動作が行えているかを観察しつつ、心の中で必死に応援したりして。

食事介助を行ってきた家族にとっては、最初スプリングバランサーにびっくりして、なかなかうまくいかない動作をみて、どうしても介助しようと思ってしまいますが、患者様のがんばりと思いを伝えて、ともに見守りました。

それを2週間、何度も反復することで、動作がスムーズになり、皿からすくう動作、口元へ運ぶ動作が次第にスムーズになっていき、こぼすことなく行えるまでできるようになりました。

うまくできるまで患者様自身ももどかしさと、焦り、できるかどうかわからないという不安感。いろいろな思いがあり、よく、つらそうな表情をしていたのを覚えています。

ですが、動作がスムーズになり、うまく食事を出来るようになったときの明るい笑顔は素敵で、かかわったスタッフ全員もみんな笑顔になりました。

次第に食事を楽しむ余裕も出てきて、食事介助を行っていたときに比べて食事摂取量も多くなり、健康状態もよくなっていきました。

また、食事動作をきっかけにスプリングバランサーを使って、ひげそりもできるようになり、身だしなみを自身で整えることが出来るようになり、よりいっそう表情も明るく、周囲との会話も弾むようになっていきました。

もし、高齢であることや怪我や病気などを理由に諦めてしまえば、二度とできることがなかった動作かもしれません。

そして、患者様本来の笑顔や明るさを失うことになっていたかもしれません。

患者様の努力、ご家族の理解、そして工夫を凝らした個別支援リハビリ計画と実行で出来るようになることもたくさんあります。

諦めずに支援していくことでそれが実る職場、それがリハビリテーション病院であり、患者様の生活を支えながら、ひとりのスタッフとして、意見を伝え、よりよいリハビリ、看護につなげていけるのが、そこに勤める看護師の仕事となります。

今回は具体的な事例を元にどのような仕事かを紹介させていただきました。

すこしでもリハビリテーション病院に勤める看護師に興味を持っていただければうれしいです。

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執筆者情報

株式会社ドリームウェイリハビリテーション病院看護師の求人 編集部

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